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【醇酒の極み】唎酒師が生涯飲み続けたい「本物」の純米酒3選|菊姫・天狗舞・竹鶴

日本酒

世の中には軽快で飲みやすい酒が増えた それはそれで悪くないが 私はやはり「米の力」を信じている

忙しい一日の終わりに 自分をリセットする一杯 三代目として 妥協なく選び抜いた「本物」だけをここに記す

以前 別館(田中のひとりごと)で醇酒5選 を紹介したが この「飲料図鑑」では さらに踏み込んで 私の人生に欠かせない3本に絞った

菊姫 山廃純米(石川県)

「黄金色の衝撃 これはもはや 米の芸術品だ」

グラスに注いだ瞬間 目を引くのはその色沢。熟成が生む黄金色は 蔵人の矜持そのものだ。圧倒的な濃度と 幾重にも重なる旨味の層。冷やも良いが 私は45度前後のぬる燗を勧める。濃厚な塩辛や カラスミを合わせれば そこはもう至福の入り口だ。

大きな決断を迫られた日、私はこの酒を温める。複雑に絡み合った旨味が、強張った思考をゆっくりと紐解いてくれるからだ。

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天狗舞 山廃純米(石川県)

「酸と旨味の黄金比 食中酒としての完成形」

山廃仕込み特有のコシの強さが 喉を抜ける快感。ただ重いのではない 絶妙な酸が全体を引き締めている。脂の乗った魚はもちろん 肉料理にさえ負けない力強さ。週末の夜 少し贅沢な肴を用意して じっくりと向き合いたい一杯だ。

週末、脂の乗った寒鰤(かんぶり)が手に入ったら迷わずこれを開けてほしい。洗練された酸が脂をさらりと流し、次の一口を急かせてくる。

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竹鶴 純米(広島県)

「骨太で どこまでも愚直 唯一無二の包容力」

流行の華やかさなど 微塵も感じさせない。だが それがいい。熱燗にすることで 米の生命力が爆発する。冷めゆく過程で変化する表情までもが 美しい。三代目として 私が最も信頼を置く「本物」の風格がここにある。

流行りの酒にはない、無骨なまでの安心感。温度が下がるにつれて甘みが顔を出すその変化は、まるで古い友人と語らっているような心地よさがある。

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「醇酒」の深い世界をもっと知りたい方は 私の別館ブログ 「田中のひとりごと」の醇酒5選 も併せて読んでみてほしい

本物の飲料図鑑は ここから始まります

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