
「ジンジャーは生姜って意味だよね。」
「でも、エールってビールじゃないの?」
スーパーやコンビニで当たり前のように並んでいるジンジャーエール。
子どもから大人まで親しまれている炭酸飲料ですが、名前をよく見ると少し不思議です。
実はこの「エール」という名前には100年以上前の歴史が関係しています。
この記事では、ジンジャーエールはなぜ「エール」と呼ばれるのか、名前の由来や誕生の歴史、現在の炭酸飲料になるまでの流れをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
✓ ジンジャーエールはなぜ「エール」と呼ばれるのか
✓ 名前の由来
✓ 昔のジンジャーエールとの違い
✓ お酒ではない理由
✓ 辛口・甘口の違い
ジンジャーエールはなぜ「エール」なの?
結論から言うと、昔のジンジャーエールは発酵して作られる飲み物だったからです。
現在のジンジャーエールは炭酸を加えて作るソフトドリンクですが、誕生した当時は生姜・砂糖・水・酵母を使って発酵させる飲み物でした。
発酵によって炭酸とわずかなアルコールが生まれるため、現在の炭酸飲料よりもビールに近い特徴を持っていたと考えられています。
その名残として「エール」という名前だけが現在まで受け継がれたのです。

昔のジンジャーエールは発酵飲料だった
19世紀のイギリスでは生姜を使った発酵飲料が親しまれていました。
生姜、砂糖、水、酵母を合わせて発酵させることで自然に炭酸が生まれ、わずかなアルコールも含まれていました。
つまり、現在のような「炭酸水に香料を加えた飲み物」ではなく、ビールなどと同じように発酵の力を利用して作られていたのです。
現在でも海外では、昔ながらの製法を再現した「ジンジャービア(Ginger Beer)」が販売されています。
名前は似ていますが、日本で一般的なジンジャーエールとは味わいや製法が異なる飲み物です。
「エール」とは何?
ジンジャーエールの名前を理解するには、「エール」という言葉そのものを知る必要があります。
エールとは、ビールの一種です。
現在ビールは大きく分けて「ラガー」と「エール」の2種類があり、日本でよく飲まれているビールの多くはラガーに分類されます。
一方、エールは香りが豊かで、フルーティーな味わいが特徴です。
つまり、本来「エール」はれっきとしたビールを指す言葉なのです。

ジンジャーエールはお酒じゃないの?
現在販売されているジンジャーエールには、アルコールは含まれていません。
製法が発酵方式から炭酸ガスを加える方式へ変わったことで、子どもでも安心して飲めるソフトドリンクになりました。
それでも「エール」という名前が残ったのは、誕生当時の歴史を受け継いでいるからです。
つまり、名前は昔のまま、中身だけが時代とともに変化したと言えるでしょう。
ジンジャーエールはどこで生まれた?
ジンジャーエールのルーツは、19世紀のイギリスにあるとされています。
当時のイギリスでは、生姜は料理だけでなく飲み物にも使われる身近なスパイスでした。
その生姜を使って作られた発酵飲料が、現在のジンジャーエールの原型と考えられています。
その後、この飲み物はカナダやアメリカへ広まり、大量生産に適した製法へと変化していきました。
現在私たちが飲んでいる爽やかなジンジャーエールは、そうした改良を経て誕生したものです。
なぜ現在の炭酸飲料になったの?
昔のジンジャーエールは発酵によって炭酸を生み出していました。
しかし、この製法には味や品質が安定しにくいという課題がありました。
そこで、炭酸ガスを直接加える現在の製法が普及します。
この方法なら、いつでも同じ味の商品を大量に作ることができるため、世界中へ広く普及しました。
製法は変わりましたが、「ジンジャーエール」という名前だけはそのまま受け継がれています。
つまり現在のジンジャーエールは、昔の発酵飲料の歴史を名前に残した炭酸飲料なのです。
現在でも海外では、昔ながらの製法で作られた「ジンジャービア(Ginger Beer)」を販売しているメーカーがあります。
名前は似ていますが、日本で一般的なジンジャーエールとは味わいや製法が異なるため、飲み比べてみるのも面白いですよ。
辛口と甘口があるのはなぜ?
同じジンジャーエールでも、商品によって味わいは大きく異なります。
その違いを生み出しているのが、生姜やスパイスの使い方です。
甘口タイプ
甘口タイプは、生姜の刺激を控えめにし、飲みやすさを重視しています。
炭酸飲料として親しみやすく、子どもから大人まで幅広く楽しまれています。
代表的な商品はカナダドライです。
辛口タイプ
辛口タイプは、生姜本来の刺激や香りをしっかり感じられるのが特徴です。
バーでも使われることが多く、お酒の割り材としても人気があります。
代表的な商品はウィルキンソン ジンジャーエールです。
ジンジャーエールとサイダーの違いは?
ジンジャーエールもサイダーも炭酸飲料ですが、一番大きな違いは生姜の風味です。
サイダーは炭酸の爽快感を楽しむ飲み物ですが、ジンジャーエールは生姜の香りやスパイス感が個性になっています。
そのため、そのまま飲むだけでなくカクテルや料理にも使われることが多い飲み物です。

唎酒師が感じるジンジャーエールの魅力
ジンジャーエールは、ただの炭酸飲料ではありません。
「エール」という名前には発酵飲料だった頃の歴史が今も残されています。
普段何気なく飲んでいる一杯にも100年以上受け継がれてきた背景があることを知ると少し見え方が変わるのではないでしょうか。
また、甘口と辛口でまったく違う表情を見せるのも、この飲み物ならではの魅力です。
ぜひ飲み比べながら、自分のお気に入りの一本を見つけてみてください。
まとめ
ジンジャーエールは、生姜を使った炭酸飲料ですが、「エール」という名前には発酵飲料だった時代の歴史が残されています。
現在はアルコールを含まないソフトドリンクとして世界中で親しまれていますが、そのルーツを知ることで、いつもの一杯がもっと面白く感じられるでしょう。
今回のポイント
- 昔のジンジャーエールは発酵飲料だった
- 「エール」はビールの一種を意味する言葉
- 現在は炭酸ガスを加えて作るソフトドリンク
- 甘口と辛口では味わいが大きく異なる
- 名前には100年以上前の歴史が受け継がれている


