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日本酒蔵が作るウイスキー「Whisky the Takasago」?!杜氏ブレンドの秘密とは

ウイスキー

静岡の道の駅で出会った、ある「驚き」の一本

旅の途中で立ち寄った静岡県三島市の道の駅。そこで、お酒好きとして見過ごせないボトルに出会いました。
それが、富士高砂酒造が手がける「Whisky the Takasago 2026」です。

富士高砂酒造といえば、伝統的な「山廃仕込み」で知られる日本酒の酒蔵。そんなお米のプロフェッショナルがウイスキーを出しているなんて、一体どういうことなのでしょうか。

そこには、お酒初心者の方にこそ知ってほしい、面白い「味の職人技」が隠されていました。

疑問1:日本酒の蔵なのにウイスキーを「作れる」の?

ウイスキーといえば、大きな蒸留所で一から原酒を造るイメージ(秩父のイチローズモルトなど)が強いですよね。

「高砂は日本酒の設備でウイスキーを一から作っているの?」というと、実はそうではありません。

今回のウイスキーは、「国内の蒸留所から厳選して仕入れた純国産のウイスキー原酒を、高砂の酒蔵に持ってきて、独自の味付け・ブレンドをしている」というのが正しい仕組みです。

ウイスキーの世界では、一から蒸留する人だけでなく、様々な原酒を混ぜ合わせて美味しい一本を完成させる「ブレンダー(味の調合師)」も同じくらい重要な役割を持っています。高砂は、この「ブレンドのプロ」としてウイスキーを手がけているのです。

疑問2:なぜウイスキーのブレンドを「日本酒の職人(杜氏)」がやるの?

ここで「なんでウイスキーなのに、日本酒の職人がブレンドするの?」という疑問が湧きますよね。

日本酒の製造責任者のことを「杜氏(とうじ)」と呼びますが、実は杜氏はお米を育てるだけでなく、もの凄く繊細な「味のブレンド技術」を持っています。

日本酒も、仕込んだタンクによって少しずつ味が変わるため、出荷する前に杜氏が複数のタンクの酒を絶妙な比率で混ぜ合わせ、最高の味に均一化させているのです。

長年、日本酒で「混ぜ合わせの魔術」を磨いてきた杜氏だからこそ、ウイスキーの原酒をブレンドさせても、他のウイスキーにはない唯一無二のバランスを見つけ出すことができる。つまり、ウイスキーの「ブレンダー」としての役割を、日本酒のプロである「杜氏」が務めているのです。

[H2] 疑問3:じゃあ「日本酒蔵が作るウイスキー」は何が特別な味なの?
国内の優れた原酒を使っていることに加え、高砂の蔵に運ばれてから、日本酒蔵ならではの「魔法」がかけられます。

  • 日本酒に使った「樽」での熟成:
    仕入れた原酒を、そのまま瓶に詰めるわけではありません。高砂で実際に「日本酒を貯蔵していた木樽(サケカスク)」に移し替え、じっくりと寝かせます。これにより、一般的なウイスキーにはない「お米由来のふくよかな甘みや旨味」がウイスキーに溶け込みます。
  • 富士山の清らかな仕込み水:
    ウイスキーのアルコール度数を調整するために混ぜる水には、高砂の日本酒の命でもある「富士山の伏流水(軟水)」が使われます。このまろやかなお水が、ウイスキーの後味を優しく仕上げてくれます。

日本国内で丁寧に造られた原酒が、「高砂の樽」と「高砂の水」、さらに「杜氏の鼻と舌」を通ることで、完全に高砂でしか出せない味に生まれ変わるのです。

疑問4:これは「ジャパニーズウイスキー」と呼んでいいの?

お酒の世界には、原酒の産地に関する厳しい業界ルールがあります。
海外から輸入した原酒が少しでも混ざっていると、ボトルに「ジャパニーズウイスキー」と書いてはいけないことになっています。

しかし、今回の「Whisky the Takasago」に使われているのは、すべて国内で蒸留された純国産の原酒のみ。

つまり、ルール上も文句なしに「本物のジャパニーズウイスキー」と胸を張って呼べる一本なのです。日本の蒸留所の技術と、日本の伝統的な酒蔵の技。その2つがクロスオーバーして生まれた、とても贅沢な「オールジャパン」のウイスキーと言えます。

「Whisky the Takasago 2026」を五感で愉しむ

富士山の麓で育まれた技が詰まったこの一本。口に含むと、ウイスキーらしい華やかなスモーキーさの奥に、どこか日本酒蔵らしい優しいお米のような余韻が顔をのぞかせます。

唎酒師流・日本酒蔵ウイスキーの「整う」引き立て方

ウイスキー初心者の方は、まずは『ハイボール』で試してみてください。お気に入りのグラスに氷をたっぷり入れ、炭酸水で割るだけで、杜氏が計算し尽くしたフルーティーな香りがシュワっと弾けます。一日の終わりに、ゆっくりとグラスを傾ける時間は、忙しい日常をリセットする最高の『旅』になりますよ。

まとめ:仕組みを知ると、お酒はもっと美味しくなる

日本酒蔵が手がけるウイスキーは、一から作っていないからこそ、「杜氏のブレンドの腕」や「日本酒樽の個性」をダイレクトに楽しめる面白いお酒です。

国内の職人たちがリレーのようにバトンを繋いで完成させた「純国産」の味の冒険を、あなたも今夜味わってみませんか?

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