
「カルピスって、なんで原液で売られているの?」
「カルピスウォーターとの違いは?」
「子どもの頃、家によってカルピスの濃さが違った気がする……」
そんな疑問や思い出はありませんか?
カルピスは、日本を代表する乳性飲料のひとつです。
夏になると飲みたくなる人も多く、お中元や夏休みの思い出として記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実はカルピスには100年以上の歴史があり、名前の由来や水玉模様の意味、そして「原液」という販売スタイルにも理由があります。
さらに、青空や海を思わせるCMやパッケージデザインによって、「爽やかな飲み物」というブランドイメージが長年育まれてきました。
今回は、カルピスの歴史や原液とペットボトルの違い、名前の由来、楽しみ方まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
✓ カルピスとはどんな飲み物なのか
✓ なぜ原液で販売されているのか
✓ 原液とペットボトルタイプの違い
✓ カルピスの名前の由来
✓ 水玉模様や「夏」のイメージの理由
カルピスとは?
カルピスは、牛乳を乳酸菌や酵母で発酵させて作られる、日本生まれの乳性飲料です。
1919年(大正8年)の発売以来、100年以上にわたって多くの人に親しまれています。
乳酸発酵によるやさしい甘酸っぱさと、すっきりとした後味が特徴で、夏になると飲みたくなるという人も少なくありません。
また、カルピスは最初から飲める状態ではなく、水や炭酸などで割って楽しむ「原液タイプ」が長年親しまれてきました。
現在では、手軽に飲めるペットボトルタイプも販売されていますが、カルピスならではの楽しみ方は今も受け継がれています。


カルピスは「完成品」ではなく、自分好みの一杯を作れる飲み物。
その自由さも、100年以上愛されてきた理由のひとつです。
カルピスはどこで生まれた?
カルピスは、日本で生まれた飲み物です。
誕生のきっかけとなったのは、創業者・三島海雲が訪れた内モンゴルで出会った発酵乳でした。
現地では、牛や羊などの乳を発酵させた飲み物が古くから親しまれており、そのおいしさと栄養価に感銘を受けたことが、カルピス誕生のきっかけになったといわれています。
帰国後、日本人の味覚に合うよう研究を重ね、1919年7月7日にカルピスが発売されました。

カルピスが発売されたのは、7月7日の七夕。
実はこの日付にも、現在まで続くカルピスらしい秘密が隠されています。
カルピスの名前の由来
「カルピス」という名前は、「カルシウム」と、サンスクリット語でおいしい味を意味する「サルピス」を組み合わせたといわれています。
発売当時としては珍しい、健康や栄養をイメージさせる名前だったことも、カルピスが広く親しまれる理由の一つとなりました。
水玉模様には意味がある?
カルピスのパッケージといえば、白地に青い水玉模様を思い浮かべる人も多いでしょう。
この水玉模様は、七夕の夜空に流れる天の川をイメージしたデザインです。
発売日が7月7日だったことにちなんで採用され、現在もカルピスを象徴するデザインとして受け継がれています。

何気なく見ていた水玉模様にも、七夕や天の川への想いが込められているんですね。
なぜカルピスは原液で売られているの?
カルピスを初めて見た人の中には、
「なぜ最初から飲める状態ではなく、原液で売られているの?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
発売当初からカルピスは水で割って飲むことを前提に作られていました。
家庭で好みの濃さに調整できることはもちろん、家族みんなで楽しめることも大きな魅力だったのです。
現在ではペットボトルタイプが普及していますが、自分好みの濃さで楽しめる原液タイプも根強い人気があります。

子どもの頃、「友達の家のカルピスの方が濃くてうらやましかった!」なんて思い出がある人もいるのではないでしょうか。
家庭ごとに”我が家のカルピス”があるのも、原液タイプならではの楽しさですね。
原液とペットボトル、どちらを選べばいい?
原液タイプは自分好みの濃さに調整できることが最大の魅力です。
水だけでなく、炭酸水や牛乳、豆乳で割るなど、さまざまなアレンジも楽しめます。
一方、ペットボトルタイプは開けてすぐ飲める手軽さが魅力です。
外出先やスポーツ、仕事の合間など、シーンに合わせて選べるようになっています。
昔はお中元の定番として原液タイプを贈る家庭も多くありましたが、現在では手軽なペットボトルタイプも人気です。
どちらが優れているというより、それぞれ違った魅力があり、ライフスタイルに合わせて選ばれています。
なぜカルピスは爽やかなイメージなの?
カルピスと聞くと、青空や海、夏休みを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実は、この「爽やかなイメージ」は味だけでなく、長年積み重ねられてきたブランドづくりも大きく関係しています。
まず、カルピスならではの甘酸っぱい味わい。
乳酸発酵によるほどよい酸味が、暑い日でもすっきりと飲みやすい印象を与えています。
さらに、白と青を基調としたパッケージデザインや、青空・海・家族を描いたCMも、「夏の飲み物」というイメージを育ててきました。
近年では、Official髭男dismやあいみょんなど人気アーティストの楽曲がCMに起用されるなど、世代を問わず親しまれるブランドとして進化を続けています。

飲み物のおいしさは味だけではありません。
パッケージやCM、音楽まで含めて、「カルピス=夏・爽やか」というイメージが100年以上かけて育まれてきたのかもしれませんね。
世界でもカルピスは飲まれている?
カルピスは日本生まれの飲み物ですが、現在では海外でも販売されています。
国や地域によって商品名や味の好みは異なりますが、日本発の乳性飲料として親しまれています。
また、海外にはヨーグルトドリンクや発酵乳飲料などカルピスに似た飲み物もあります。
その土地の食文化に合わせて飲み方が変わるのも、飲み物ならではの面白さです。

コーヒーや紅茶、ココアと同じように、カルピスも国によって少しずつ楽しみ方が変わっています。



カルピスは毎日飲んでもいい?
カルピスは毎日楽しめる飲み物ですが、市販の商品には糖分が含まれているため、飲み過ぎには注意が必要です。
また、カルピスは乳酸菌を含む乳性飲料ですが、「健康に良いから」と大量に飲めば効果が高まるというものではありません。
食事とのバランスを考えながら、適量を楽しむことが大切です。

暑い季節の水分補給では、目的に応じて飲み物を選ぶことも大切です。
例えば、
など、それぞれ役割が異なります。


牛乳や炭酸で割っても美味しい?
カルピスの魅力は、自分好みにアレンジできることです。
定番の水割りはもちろん、牛乳や炭酸水、豆乳などで割ることで、それぞれ違った味わいを楽しめます。
牛乳で割る
牛乳で割ると、よりまろやかでコクのある味わいになります。
デザート感覚で楽しみたい人にもおすすめです。
豆乳で割る
豆乳で割ると、すっきりとした飲み口になり、大豆の風味も楽しめます。
普段とは少し違ったカルピスを味わいたい人におすすめです。
炭酸水で割る
炭酸水で割れば、自宅で手軽にカルピスソーダ風の一杯が作れます。
暑い日には、爽快感がさらにアップします。
唎酒師が感じるカルピスの魅力
唎酒師としてさまざまな飲み物に触れてきましたが、カルピスほど「思い出」と結び付いている飲み物は多くありません。
子どもの頃、家族と一緒に原液を水で割った記憶。
夏休みに冷蔵庫で冷えていた一杯。
友達の家で飲んだカルピスが、「うちより少し濃い気がする」と感じた思い出。
そんな何気ない記憶も、カルピスという飲み物の魅力なのだと思います。
100年以上愛され続けている理由は、おいしさだけではなく、人それぞれの「夏の思い出」が詰まっているからなのかもしれません。
まとめ
カルピスは、日本で生まれた乳性飲料です。
モンゴルの発酵乳文化をヒントに誕生し、100年以上にわたって多くの人に親しまれてきました。
原液とペットボトルにはそれぞれの魅力があり、自分好みの濃さやアレンジを楽しめるのもカルピスならではの特徴です。
また、水玉模様や七夕とのつながり、爽やかなCMやパッケージデザインなど、味だけではない魅力もたくさんあります。
今年の夏は、いつものカルピスを少し違った視点で味わってみてはいかがでしょうか。




